CPUの性能は2年経過するごとに倍になると言われています。これはムーアの法則という風に言われていますが、本当にそれほど性能が上がっているのでしょうか?ここではCPUが発表もしくは発売された日とCPU性能の変遷について考察しています。
ベンチマークテストを公開しているPassMarkのCPUベンチマークスコアと、各CPUの発表日もしくは発売日を調査し、プロットしてみたのが図1になります。

図1 CPU性能の変遷(クリックすると拡大します)
これを見ると2006年の最高CPUスコアは3,600ぐらいだったものが、4年後の最高CPUスコアは10,000を超えています。2年での性能向上に換算すると、倍とはいかないまでも1.4倍と毎年確実に性能がアップしていることがわかります。
また最新のCPUと少し前のCPUの性能差を見てみると以下のようになっているのがわかりました。
最新CPUの性能を過去CPUと比較
【CPUスコア6,000付近】
Core i7、PhenomⅡ X6など。Core2 Quadの約1.5倍以上
【CPUスコア4,000付近】
Core2 Extreme、Core2 Quad、PhenomⅡ x4など
【CPUスコア3,000付近】
Core i5、Core i3、PhenomⅡ x4、AthlonⅡ X4など
【CPUスコア2,000付近】
Core2 Duo、Pentium Dual-Core、AthlonⅡ X2など
【CPUスコア1,000以下】
Atomシリーズ
このように、約2年ごとに旧型のCPUが新型の廉価版のCPUと同等の性能になっていたり、最新CPUの性能が著しくアップしている様子が見てとれます。
TDPとはメーカーが想定しているCPUでの最大発熱量のことです。大雑把にいえば、そのCPUがどれだけの電力を消費しているかという目安になる値になります。そのTDPで各CPUのPassMarkCPUベンチマークスコアで割ったグラフを作ってみました。

図2 CPU性能/TDPの変遷(クリックすると拡大します)
これは、各CPUの消費電力1W当たりのCPU性能を表しており、この値が高いほどCPUの電力利用効率が高いことを表しています。
今回計算したうち、一番高い電力利用効率を示したのがネットブックなどに搭載されており省電力で有名なAtomでした。ほかのCPUを見ても断トツに電力利用効率が高く、最近ではこの高い効率に注目して、多くのAtomを並列化した省電力でも性能が高いスーパーコンピューターを設計したニュースがありました。
次に目を引くのが、大体2年ごとにこの電力利用効率が上がって行ってまた下がるサイクルを繰り返している点です。2006年から2008年まで電力利用効率が上昇しているのですが、2009年に入ると効率ががくんと落ちています。またそれ以降上昇していっているのが分かるかと思います。これは、2年ごとぐらいにモデルが変わるのですがその初期は効率が低く、改良を重ねることで徐々に効率が上昇していっているということがわかります。いわゆる枯れたCPUというわけです。
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